ノートPCをアルコールで壊した日。HHKB JISから黒US配列へ乗り換えた理由
はじめに
エンジニアにとって、キーボードは単なる仕事道具ではなく「相棒」です。
私も入社2年目くらいの頃、「いいキーボードを使っているほうがプロっぽいし、やる気も出るだろう」と思い立ち、約3万円という決して安くない金額を出してHHKBのJIS配列(白)を購入しました。
これが、私の長きにわたるキーボード沼の入り口でした。
コロナ禍の悲劇:アルコール消毒でキーボードを破壊
HHKBを自宅で愛用していたのですが、コロナ禍に入った頃、ちょっとした事件が起きました。
会社で使っているノートPCのキーボードを清潔に保とうと、アルコールで綺麗に掃除をしたのです。
すると、キーボードがまったく反応しなくなったり、「A」を押したのに「Z」が入力されたり、「T」を押すと「T」と一緒に数字が入力されたりと、完全に壊してしまいました。
「これはマズい…仕事にならない!」
焦った私は、自宅で使っていたHHKB(白のJIS配列)を会社に持っていくことにしました。
「黄ばみ」が悪目立ち。そしてUS配列への憧れへ
意気揚々とHHKBを会社に持ち込んだものの、ここで一つの現実に直面します。
年季の入った白いHHKBは、オフィスの蛍光灯の下で見ると見事に「黄ばんで」おり、非常に悪目立ちしていたのです。
「これはちょっと恥ずかしい。真っ黒なHHKBに買い替えよう」
そう思って画像を見ているうちに、私の目は「US配列」に釘付けになりました。
JIS配列に比べてキー数が少なく、見た目が圧倒的にスタイリッシュでカッコいいのです。
「キーが少ないほうがスッキリしている」
「カッコ(括弧)の配置が理にかなっている」
「コロンやセミコロンがシフト無しで打てる」
「キー配列もカスタマイズできるらしい」
などなど、US配列を買うための「妥当な理由」を自分自身に言い聞かせ、最終的に「HHKB Professional 黒 US配列」をお迎えすることにしました。
英語配列の洗礼。印字と入力の脳内変換
HHKBのUS配列をWindowsで使うには、OSのキーボード設定を「英語配列」に変更する必要があります。
ここで一つの問題が発生しました。HHKBを外してノートPC本体のキーボード(JIS配列)を使うときも、OS側は「US配列」として認識してしまうのです。
つまり、キーボードの印字(JIS)と実際に入力される文字(US)がズレるという事態に。「見た目に騙されず、頭の中でUS配列に切り替えて打つ」という特殊技能を身につけることになりました。
この時の経験が決定打となり、今使っているノートPCは物理キーボードも英語配列の「Lenovo ThinkPad」を選んでいます。
HHKB US配列の極上の打鍵感
コロナ禍の時期、自宅でのプログラミングはこの黒のUS配列がメインになりました。
カスタマイズ機能を使ってCtrlキーをEmacs的な挙動に変更し、環境を最適化。
なにより、HHKBの打鍵感はやはり別格でした。
底打ちしなくても、撫でるだけでスッと入力できる心地よさ。しっかりとしたストロークがあるため、「確実に入力した」という認識ができ、次のキーへの移行もスムーズです。打ったら打った分だけ正確に反応してくれる、まさに「ちゃんとしている」キーボードでした。
そして次の沼(分割キーボード)へ…
HHKBには全く不満はありませんでした。しかし、コロナ禍で働きすぎたせいか、ひどい肩こりに悩まされるようになります。
通常のキーボードだと、どうしても両手を体の前に寄せて窮屈な姿勢でタイピングしなければなりません。
「Ergo Arrows Proみたいな分割キーボードなら、肩を開いて楽に打てるのでは…?」
そう思いつつも、自作キーボード特有の「ハンダ付け」がしんどそうだと感じ、なかなか踏み出せずにいました。
しかし、この「肩こり」が、私を次の深い沼へと引きずり込むことになります。
【キーボード沼の軌跡】
👉 次の沼へ進む:初めての自作キーボードで絶望し、Corne V4 Chocolateに救われた話
🏠 まとめ記事へ戻る:HHKBから分割ロープロ、現在のメイン「Cornix」に行き着くまで

コメント