エンジニアの最強の自己投資は「読書」:同ジャンル複数冊読みで本質を掴むメソッド

若干お金はかかるが、Kindle Unlimitedに加入して大量に読書をするようになってから、学習のコスパが劇的に上がった。

最初は「絶対に失敗したくない」と厳選した1冊を探し、レビューを読み漁ってから買っていた。
ただ、好奇心から「読みたい」となったのに、調べている間に好奇心と熱が冷めてしまう。

最初の1冊が「正解」とは限らない

世間で「名著」と評価されている本を買ってみたら、難解すぎて内容が頭に入ってこないことがしばしばあった。

以前、瞑想の本を買ってみた。私が知りたかったのは「手っ取り早く実践できる瞑想のやりかた」であって、学術的な歴史や理論ではなかった。「いま解決したい課題」と「本の内容の粒度」が全く噛み合っていなかったのだ。
もし最初の1冊が超難しい内容だったら、それだけを読み続けても自分のしたいことにたどり着くことはなかっただろうと思う。

結局、4冊5冊と購入して読み漁ることで、ようやく「今やっている作業に集中すること。例えば呼吸であったり、歩くことであったり、悩みをすべて書き出すとかだった」という共通項に行き着いた。

次に睡眠系の本を購入したときも同じだった。
「カフェインは昼まで」「眠くないのに布団に入るな」「暗くなったらあまり明るい画面を見ない」など、色々な人が色々な本で書いていることは、共通の認識なんだと信頼できる。
一人の人が言っているだけの内容は、その人だけの再現性しかない可能性が高い。

結局、量をこなしてナンボ

これはエンジニアの設計手法の学習でも全く同じだった。
設計の本をたくさん読むことで、色々なアプローチがあることが理解できたし、「あ、これは違う本でも言ってたな」と感じることが増えた。

複数の本を読んでいくと、結局どの本も原則としてSOLIDやKISS、YAGNI、あるいは「1つのプログラムには1つのことをさせる」「テキストストリームでシンプルに繋ぐ」といったLinuxの原則を推奨しているんだと気づいた。
抽象的概念を理解しておけば、具体的な知識や作業に落とし込んだり、流用することが可能になると気づけた。

それがあったので、次に「抽象化」の本を買いまくることになった。
同じジャンルの本をたくさん読むことで、そのジャンルに対して抽象化した知識を習得できるのが、複数読みの強みだと感じている。

(※ちなみに、読書で得た「抽象化」の概念を実務に落とし込む際の難しさや、すぐ忘れてしまうことへの戒めについては、こちらの記事にまとめている。)

読書の罠:いま必要な知識か?

読書の罠としては、その本が今の自分にとって絶対に正解じゃない可能性があることにも気づかされた。

昔、クリーンアーキテクチャやアジャイルの分厚い本を1冊買って、読破しただけで完全に「理解した気」になっていた痛い時期があった。
だが、実務で使わなければ本当に必要な部分は理解できない。結局、現場の課題に直面し、実務で追い込まれて初めて「あ、あの本で言ってたのはこういう事だったのか」と本質を理解できた。

結論

いま自分に関係する(あるいは必要に迫られている)ジャンルがあるなら、1冊を厳選しようとして時間を溶かすより、躊躇せずに複数購入して本質や抽象的概念を取得し、さっさと実務に取り掛かった方が最終的にコスパがいいと確信している。

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