初めての自作キーボードで絶望し、Corne V4 Chocolateに救われた話
はじめに
HHKBの極上な打鍵感には満足していたものの、長時間のデスクワークによる「肩こり」に悩まされていました。
両手を体の前に寄せる窮屈な姿勢を改善すべく、ついに「分割キーボード」への挑戦を決意します。
しかし、そこには「ハンダ付け」という自作キーボード初心者にとっての大きな壁が立ちはだかっていました。
正月の挑戦:Hatsukey70とハンダ付けの挫折
2026年の正月、新しい挑戦としてハンダ付けでのキーボード自作を試みました。
Amazonで必要な機材を一式揃え、YouTubeで予習をした上で、遊舎工房で『Hatsukey70』を購入して組み立てを開始しました。
ハンダ付けの作業自体は思いのほか楽しく、少ないハンダで綺麗に接合できた時には達成感がありました。3時間ほどの作業の中で徐々に慣れも感じており、「この調子なら他の自作キーボードも組めるかもしれない」という自信も芽生えつつありました。
しかし、組み上げてPCに接続すると、一部のキーが反応しませんでした。マイコンのキー定義を書き直しても、今度はさっきまで反応していた別のキーが反応しなくなるなど、状況が悪化しました。
綺麗にハンダ付けできたという自負があった分、原因不明の不具合に対する徒労感と怒りは大きなものでした。初心者には、ハンダ付けの不備なのか、基板の不良なのか、ソフトウェアの問題なのか、原因の切り分けすら困難です。結果として、この組み立ては諦めることになりました。
ハンダ不要の救世主:Corne V4 Chocolate
ハンダ付けのトラブルシューティングは困難だと痛感していた時、遊舎工房で「組み立てるだけで使える(ハンダ付け不要)」という『Corne V4 Chocolate』を見つけ、すぐに購入しました。
組み立ては非常に簡単でした。途中、基板の向きを間違えてキースイッチをはめてしまうミスもありましたが、ハンダ付けされていないため簡単に取り外してリカバリーできました。
初めての分割の違和感と、肩こり解消
キースイッチには、軽くて静音な「Ambients Silent Choc Switches」を選択しました。打鍵感は非常に滑らかです。
しかし、実際にタイピングしてみると大きな違和感がありました。手元を見ているわけではないのに、キーボードが左右に離れているだけで指がスムーズに動かず、まともに入力できません。
それでも、胸を張って肩甲骨を寄せた、自然で楽な姿勢でタイピングできる快適さは圧倒的でした。
3日ほど使い続けたことでキーの配置に慣れ、タイピングゲームの寿司打でも普段通りの「4.5回/秒」のスピードで入力できるようになりました。
ホームポジション迷子と、レジンでの対策
導入にあたり一つ問題が発生しました。
見た目を重視して「F」と「J」キーに突起(ポッチ)がないキーキャップを選んだため、ホームポジションが分からなくなってしまったのです。分割キーボードは手の感覚だけで位置を掴むため、この突起の有無は操作性に直結します。
対策として、UVレジンを使ってキーキャップに自分で突起を作成し、さらにレイヤー切り替えキーにも目印をつけました。
結果として、入力速度だけでなく「キーを指で探す安定感」が向上しました。
(※後日、シールの上のレジンが剥がれてしまったため、最終的には突起付きのキーキャップを購入して解決しました。)
こうして、Corne V4 Chocolateのおかげで無事に分割キーボードの世界に足を踏み入れることができました。しかし、理想のキーボード探求はまだ続きます。
【キーボード沼の軌跡】
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