NeovimではOil.nvimとYaziを使い分けています。いま見ているファイルの近くで追加、名前変更、移動、削除をするならOil。ディレクトリの場所が分からず、プレビューを見ながら行き来するならYaziです。
私が決めた基準は「編集する場所が決まっているか」です。決まっていれば-でOil、分からなければ<Space>fyでYaziを開きます。
検索で飛んだ先で、ファイル名も直したくなった
grepで対象へ飛び、gdで定義を見て、grで参照元を確認する。その途中でファイル名や配置も直したくなった時、別のファイル管理画面へ移らずに済むのがOilです。
一方、そもそも目的のプロジェクトやディレクトリが分からない時には、名前だけを並べられても判断できません。親子の位置関係とファイルの中身を眺めながら進みたいので、そこはYaziの方が合いました。
Oilは、現在のファイルの近くを編集する
Oil.nvimの公式READMEでは、ファイルシステムを通常のNeovimバッファのように編集できるファイルエクスプローラーと説明されています。この「バッファとして編集する」が、私の用途に合っています。
現在のファイルから-を押すと、その親ディレクトリをOilで開きます。LazyVimでは次のreturnブロックをlua/plugins/oil.luaへ置いています。
return {
{
"stevearc/oil.nvim",
lazy = false,
keys = {
{ "-", "<cmd>Oil<cr>", desc = "Open parent directory" },
},
opts = {
default_file_explorer = true,
delete_to_trash = true,
columns = { "icon" },
view_options = {
show_hidden = true,
},
},
},
}
一覧に表示された名前は普通のテキストのように編集できます。
- 新しい行へファイル名を書けば追加
- 末尾を
/にした名前を書けばディレクトリを追加 - 既存の名前を書き換えれば名前変更
- 名前を
archive/example.txtのような相対パスへ書き換えれば移動 - 行を削除すればファイルも削除
編集しただけではファイルシステムは変わりません。内容を確認して:wで保存した時に、予定されている操作が実行されます。複数の名前を一括で変えたい時も、Vimの置換や矩形選択をそのまま使えます。
削除については設定を見直し、delete_to_trash = trueを追加しました。既定値のfalseでは完全削除になるためです。Oilの公式ヘルプではLinuxのFreeDesktop TrashとWindowsのごみ箱をサポートしており、g\で現在のディレクトリに対応するゴミ箱を開けます。
ファイルを操作する画面だからこそ、速さより完全削除を避けることを優先しました。簡単な操作の確認画面を省くskip_confirm_for_simple_editsもありますが、これは有効にしていません。
Yaziは、場所を知らない時にプレビューしながら探索する
どこに何があるか分からない時は、Yaziで中身を見ながら探します。私の設定では<Space>fyで、現在のファイルを起点にYaziをフローティングウィンドウで開きます。NeovimプラグインだけでなくYazi本体も必要で、:checkhealth yaziで導入状態を見られます。WindowsとWSL2へ本体を入れた時の話は、YaziをWindowsとWSL2で使い分けたら、file.exeでつまずいたに分けました。次のreturnブロックはlua/plugins/yazi.luaへ置いています。
return {
{
"mikavilpas/yazi.nvim",
version = "*",
event = "VeryLazy",
keys = {
{
"<leader>fy",
"<cmd>Yazi<cr>",
mode = { "n", "v" },
desc = "Open Yazi",
},
},
opts = {
open_for_directories = false,
keymaps = {
show_help = "<f1>",
},
},
},
}
Yaziではhとlで階層を行き来し、jとkで候補を変えます。選択中のファイルは横にプレビューされるため、ディレクトリ名だけでは判断できなくても、中身を見て現在地を理解できます。
YaziをNeovim内で使うyazi.nvimの公式READMEには、選んだファイルを現在のバッファ、分割画面、タブ、Quickfixへ開く機能があります。開いているNeovimのバッファと、Yaziでの名前変更・移動・削除を同期する機能もあります。
最初に覚える操作は増やしません。
| キー | 用途 |
|---|---|
h / l |
親へ戻る / ディレクトリへ入る |
j / k |
上下へ移動する |
Enter |
選んだファイルをNeovimで開く |
F1 |
yazi.nvimのキー一覧を開く |
Ctrl+v |
垂直分割で開く |
Ctrl+q |
選んだ複数ファイルをQuickfixへ送る |
プレビューを見ながら場所を探し、読む対象が決まったらNeovimへ戻る。Yaziの中で編集まで全部終わらせようとはしていません。
ディレクトリを開いた時はOilへ任せる
私の設定では、Oilだけを標準のディレクトリ表示にしました。
Oilはdefault_file_explorer = true、yazi.nvimはopen_for_directories = falseにしています。nvim .や:edit src/ではOilが開き、Yaziは<Space>fyを押した時だけ開きます。
現在のファイルの近くを操作したい
-> - でOil
目的のディレクトリが分からない
-> Space fy でYazi
両方を標準のファイルエクスプローラーにしようとすると、ディレクトリを開いた時の担当が曖昧になります。Oilを日常の入口にし、Yaziを明示的に呼び出す現在の設定なら競合しません。
検索の後、どちらを開くかだけ決めた
コードを読む時は、まずファイル名や文字列から検索します。対象ファイルを開いた後はgdやgrで関係をたどります。その途中で近くのファイルを追加、名前変更、移動したくなったらOilです。そもそもどこに何があるか分からなければYaziへ戻ります。
| 状況 | 選ぶもの |
|---|---|
| ファイル名を覚えている | <Space>ffのファイル検索 |
| コード中の文字列を探す | <Space>sgのgrep |
| 現在地の近くで追加・名前変更・移動・削除 | -のOil |
| 場所が分からず、階層とプレビューから探す | <Space>fyのYazi |
OilとYaziを両方入れたことで、検索自体が速くなったわけではありません。私は探索と編集の入口を分けています。
Oilは近くを編集する道具、Yaziは未知の場所を探索する道具。今はこの二つだけ覚えて使っています。検索そのものの使い分けはNeovimに検索機能を3つ入れたのに、Space sGしか使っていなかった、ターミナルからコードを読む全体の流れはAIにコードを書かせた後、rg・fzf・Yazi・Neovimで読むへ分けました。
確認した公式情報
確認日: 2026年9月15日
- Oil.nvim README:バッファとしてのファイル操作、保存時の反映、標準キー、遅延読み込みの注意
- Oil.nvim help:ゴミ箱、確認、LSPファイル操作の設定
- yazi.nvim README:Neovim内での起動、標準キー、バッファやLSPとの同期

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